「内窓が効かない」国道沿いのマンション

事例

「内窓が設置されているのに、効果がない。」そう、お電話をいただいたUさんのお住まいは、国道沿いのマンションの2階でした。

実はUさん、リノベーション済みのマンションを購入にしたのですが、車の音が気になるので、不動産会社に内窓工事してもらう事を約束してもらい、マンションを購入したのでした。 

不動産会社は誰もが名前を聞いたこことがある大手不動産会社で、内窓工事はその系列の大手リフォーム会社に依頼するので、Uさんは間違いはないと安心をして任せたのでした。

工事前の状況

Uさんのリビングと、隣の寝室(和室)には、国道に面したテラス窓があり、そしてお部屋動詞は3枚の戸で仕切られています。昼間は戸を片方に寄せて、2部屋を一部屋にして広々として使い、就寝の時は、戸を閉めて、和室を寝室として使われているとお話を伺いました。

実際のお部屋ではありません

Uさんからは、「とにかくバイクの音がとにかく嫌なんです。ふいにやってくるから、体がピックとしてしまう。これを何とかして欲しい。」と、ご要望をお預かりしました。

気になったこと

Uさんのお住いの窓は、防音サッシでした。ガラス厚みを計測するゲージで厚みを計ると、窓ガラスの厚みは10ミリの防音合わせガラスであることがわかりました。そして、サッシも防音サッシでした。この組み合わせであれば、性能値は35等級(35デシベルの防音効果)そして、さらに、6ミリ厚みの防音合わせガラス入りの内窓が設置されていました。このメーカーの内窓であれば、これ以上の防音性能が高いガラスをはめることができません。

ハンドルが長いサッシは、防音サッシの可能性が高いです

取付枠の奥行き7.5cmに対して、内窓の厚みは同じく7cm。いっぱいについています。これでは、内窓が持っている効果を引き出すことはできません。この工事は、音のことが分かっていない人が取り付けたと、すぐに、私にはわかりました。

調べてわかったこと

和室の戸を閉めたとしても、リビングからの音が入ってきてしまっていることが、計測でわかりました。つまり、寝室の対策をとるのであれば、寝室の窓だけでは不足で、リビングの窓工事も必要であると判断しました。

計測をしてみると、内窓を閉めても往来が激しいと55デシベルを超えることもあるので、せっかくの日曜日なのに、車の音で落ち着かないのも、もっともだと思いました。

内窓が閉まっていても、トラックが通り抜けると60デシベル近い音量です。バイクさらに大きな音のはずです。

対策の設計と工事

内窓が設置されている場合、内窓を残して内窓をさらに追加して三重窓にする方法もありますが、洗濯物の出し入れのことを考えて、内窓は取り外して、内窓を入れ替えることにしました。音量は40デシベルを超えない。つまり、今よりも20デシベル落として、寝室にレベルまでに落す事を設計目標にする。内窓プラストにはめ込むガラスと取付位置などは、私に一任いただきました。

内窓入れ替え工事の効果

工事を終えて後日Uさんからは、バイクの音は無くなったわけではないけれど、気にすることもなくなり、夜中に大型トラックが通り抜けても、目覚めることもなく、快適に暮らしていますとお礼のメールを頂きました。

煩わしかったバイクの音は内窓プラストでこう変わりました

窓が閉まっている時に通過したバイクの様子と、内窓を閉めた時のバイク通過時の様子を繋いだ23秒の動画になります。手前側の車線をバイクが通過しても、ほとんど聞こえません。